もうずっといなかぐらし

かたいなかのブログ

なぜ、ゆるSRE勉強会をやりたいと思ったのか

こんにちは、かたいなかです。

おかげさまで、ゆるSRE勉強会は好評を頂いており、2/22に4回目の開催を迎えることとなりました。

yuru-sre.connpass.com

これは、ひとえにイベントを盛り上げていただいている参加者の方や、開催場所等で協力いただいているスポンサー企業の皆様あってのことと思っております。 本当にありがとうございます。

ゆるSRE勉強会の開催に至った経緯や、これからの展望について盛り上がっているうちに記事してしまおうと思い、この記事を書き始めました。

ゆるSRE勉強会とは

『ゆるSRE勉強会』は、ゆるい雰囲気で肩肘張らずにSRE関連のトピックについて話そう!という趣旨の勉強会です。

yuru-sre.connpass.com

この勉強会で、最近SREになったばかりの方からベテランSREの方まで、様々な方がSRE関連の話題について肩肘張らずに共有できる場を作れればと考えています。

昨年の8月から2ヶ月の一回のペースで開催しており、2/22に4回目の開催を迎えることとなりました。

開催したいと思った理由

このような勉強会を開催したいと思ったのは、以下の2つの個人的な経験からでした。

SREとしてエンジニアを続けていく中で、あまり外向けに発表しづらい泥臭いことばかりやる期間がある

SREとして働いている中でレガシーシステムを地道に改善していく時期等がありました。そのような時期には、なかなか外向けに発表しやすいような"キレイな"成果を出しにくいと感じていました。例えば、レガシーすぎる内容を外向けに出してしまうと、採用にも差し障るだろうしなぁと外向けの発表に二の足を踏んでしまったりしました。

一方で、会社の評価基準には、外部へのアウトプットも求められたりすることもあり、難しさを感じてしまう事が多くありました。

このようなことは友人のエンジニアとの会話でも度々話題に登っていたため、キレイでない泥臭い改善を共有したりしやすい場にメリットを感じてくれる人はたくさんいるのではないかなと思っていました。

フォーマルな雰囲気の大きな勉強会への踏み台となるような勉強会があまりない

こちらについては、会社の記事でも詳しく説明しています。

made.livesense.co.jp

以前から会社での採用広報の仕事の中で、社内メンバーの外部登壇を促進したいと考えており、色々施策をやったのですがうまくいかず悩んでいました。社内LT大会は大盛況なのに外部の勉強会にはあまり足が伸びない現象があり、これはなぜだろうと考えていました。

仮説として、会社のメンバーが運営をやっていたりする、半分身内の雰囲気の勉強会があれば、外にいきなり出ていくハードルが下げられるのではないかと考えていました。 *1

また、とくにSREの領域ではゆるい雰囲気の勉強会がコロナの関係で減ってしまい、まだ復活してきていないなぁと感じていました。そのため、ゆるい雰囲気の勉強会を提供できれば、同僚以外の方にも大きい価値のあるイベントができるのではないかと感じていました。

ただ、開催した勉強会が盛り上がらなかったらどうしよう・・・など考えてしまい、しばらく二の足を踏んでいました。

開催に向けて

ツイート

上記のような理由もあり、開催したいとぼんやりと思っていた中、なんとなくそのような勉強会についてツイートしてみたところ*2、反応もある程度もらうことができました。

自分たち以外にも似た問題を持っていることを確信し、そのような勉強会を開催にむけて動き出すことにしました。

勉強会の設計

個人的に勉強会の開催に知見がたくさんあるわけではなかったため、しょっさん(@syossan27)とずんだまるさん(@zuncha318)のお力をお借りし、開催に向けて進んでいくこととしました。

運営で認識合わせのためのブレストを行い、以下のような方向性を決めました。

  • 和気あいあいとした雰囲気を作る
  • オフライン開催で初発表者が発表しやすい雰囲気を作ること
  • 大きい勉強会への踏み台にしてもらうことを大歓迎
  • 会社のイベントではなくコミュニティイベントとして開催

初回開催とその後

初回の時点では、まだ考慮が及んでおらず不十分な準備となってしまう部分もありましたが、発表者の方の興味を惹かれる内容での発表もあり、大盛況となりました!

togetter.com

その後も、初登壇をゆるSRE勉強会でしてくれる方々(みなさん初登壇なのに内容がちゃんとしている、それでいて初登壇ならではの勢いがある!)や、地方から参加してくれている方がいたりなど様々な属性の方に参加いただけているのが、運営メンバーとしてとても嬉しい気持ちです。

最近では、登壇者の方が「ゆる」の意味をうまく解釈した面白い発表してくれたりなど、アンケートや懇親会等で会の運営について建設的な提案をしてくださる方もいらっしゃったりして、コミュニティとして勉強会を育てていくことができているように感じます。

個人的にも、配信なし前提の泥臭い内容の発表が聞けたり、懇親会での監視や障害対応の興味深い議論に参加できたりなど、運営メンバーとしての役得を感じることも多いです。

参加者の方々へのメッセージ

ここまで盛り上げていただいた参加者や、場所提供などでお世話になっているスポンサー企業の皆様には、感謝の思いです。

せっかく盛り上がった場になっていますので、懇親会での情報交換や更に大きな勉強会へのステップアップなどなど、このゆるSRE勉強会という場をうまく活用していただけたらと思います。

また、運営についての提案に対してはフットワーク軽めに対応させていただいておりますので、改善点や「こんな企画がほしい!」等ありましたらアンケート等で教えていただけますと幸いです!

今後ともどうぞよろしくお願いします!

*1:なお、初回開催時の15分枠での発表で社内メンバーにお願いしたのを除いては、会社の評価制度のハックという意味でもイベントの公平性という意味でも問題があるので、特にLT枠の抽選などで弊社メンバーを優先的に選んだりはしていませんので、そこは誤解なきよう。

*2:あとから見直すと、ちゃんとツイートで需要調査してから動いているように言えるんですが、ぜんぜんそんなちゃんとした意図のツイートではなかったです。