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かたいなかのブログ

CKA受験ログ

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CKA合格証

ねんがんのCKAに88%で合格(合格ライン74%)したので、事前に行った勉強内容等を紹介する。

TL;DR

試験概要

3時間で24問の問題を解き、74%以上得点できれば合格。得点は問題ごとに異なり、受験時には現在表示している問題の配点が画面上に表示されている。

問題とターミナルが表示されるタブに加え、1つだけ以下の3つのサイトを参照するためタブを開くことが許されている。

そのため、基本的には kubernetes.io/docs/ を開いているタブを参照しながら問題が表示されているタブ内のターミナルで解答していくことになる。

準備が必要なもの

  • 試験を受けるのに使用するPCやWebカメラ
    • MBPで問題なかった
  • 試験会場の確保
    • 私の場合は貸し会議室を試験時間3時間に前後30分余裕をもたせて4時間確保した
  • 身分証明書2種類
    • パスポート等の顔写真と署名の入ったもの
    • クレジットカード等の署名の入ったもの(私が受けた際には提示を求められなかった)

学習内容

勉強開始時点の知識(試験本番 2週間前)

  • EKSを使用したインフラの構築経験(技術検証程度)
  • Kubernetes 完全ガイドを半年前に1周読んだ状態
  • Amazon ECSを使用したインフラの構築・運用経験

試験概要・範囲の確認

何よりも先に公式の資料を読んで試験の概要や範囲を確認した。

Kubernetes 完全ガイド

https://www.amazon.co.jp/dp/B07HFS7TDT/

読みながらひたすら手を動かした。

  • 各リソースがどのような役割を持っていてどのような設定値があるか理解した
  • kubectl cordonkubectl rollout 等、馴染みの低かったコマンドを手を動かしながら意識して頭に入れるようにした
  • Helm等の周辺のプロダクトの章は試験対策としてはやらなかった

Kubernetes The Hard Way

Kubernetes The Hard Wayというリポジトリで紹介されている手順で何度かクラスタを組んだ。Kubernetesを構成するコンポーネントを一つ一つ手動で立てていくHardな手順であるため、Kubernetesの各コンポーネントの理解につながった。また、後述する演習問題をやる際にもここで作成したリポジトリを使用した。

この手順の中ではkubeletkube-apiserver等をsystemdを使用して立てていくため、systemdの復習も軽くしておいた。

kubectl の練習

スムーズに回答できるようにkubectlの機能を復習しておいた。

練習問題で手を動かす

一通り試験に出そうな内容が頭に入った状態にしたところで、手を動かす練習に移行した。

具体的にはHard Wayで作成したクラスタ上で、以下の2つのリポジトリを使って演習を行った。

公式ドキュメントのTasksをななめ読み

範囲に入ってそうなところをサラッと流し読みした。一通りの内容がドキュメントを参照すれば実行できる状態にしておいた。

Tasks - Kubernetes

その他

  • 試験会場として貸し会議室を借りた。試験時間が3時間のため前後30分余裕をもたせて4時間確保した。
  • 身分証明書としてパスポートとクレジットカードを準備した

やらなかったこと

  • Linux FoundationやUdemyのCKA対策コース

当日

  • 試験官とのやり取りはすべて英語でのチャット
  • カメラでの会場の様子の確認と身分証明書の確認が終わり次第試験開始
  • 試験中、通信が切れて再接続したりトイレに行きたくなったりしたが、チャット上で英語で説明すれば問題なく対応してもらえた
  • 後半明らかに面倒そうな問題が出てきたが、すぐに捨てる判断をして正答できそうな問題の見直しに時間を割いた

感想

用意された環境に対して3時間ひたすら手を動かす試験であり、問題を解いていて楽しかったが体力をかなり消耗した。時間勝負の試験でありいかにスムーズに設定できるかが重要となるため、事前に手を動かして練習しておく重要性を感じた。

追記: CKADも合格した

CKA受験から3日後に特に追加の勉強をすることなくCKADを受験したが、91%(合格ライン66%)で合格できた。

範囲はCKAからクラスタの管理の話題を除いたサブセットである印象だったが、CKAよりずっとスピードを求められ、受験した際はかなり時間不足を意識させられた。そのため、不安な方は以下のリポジトリ等で手を動かす練習をしてから受験することをおすすめする。